君想い【完】
第2章 想い


いつからだろう。
僕がさりちゃんに今までと違う感情で見るようになったのは。
派手になってから、高校生になってから。

違う。

派手になってさりちゃんの行動がおかしくなった時、
僕は守ってあげようと思ったんだ。



さりちゃんを好きになったのは、きっとずっと前。
さりちゃんが女の子で、僕とは違う異性なんだって知った時。


好きだって分かったときから僕はずっとさりちゃんを想い続けている。



さりちゃんの出掛ける時間は、午後5時。
僕はさりちゃんが5時から何をしているのかを知っている。

知りたくなかったけど、
知ってしまったんだ。


人の情報と、噂は怖い。

知ったのは入学して間もない頃だった。


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