君想い【完】


ずっと不審だった麗は、

やっぱり不審だった。


危ないと察知したら、

やっぱり危なかった。


さりちゃんのことが
明確になればなるだけ、

やっぱりいつも僕は
どん底に落ちる。


いつも
この繰り返しだ。



さりちゃんが今どこに向かって歩いてるのか

まったく分からない。


僕はそれを追っていいのか、

まったく分からない。


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