君想い【完】
ドアを開けると綺麗にハンガーにかかった制服が一番最初に目につく。
「学ランっていいね!男って感じする。早く!早く純も着て!」
「着るから下行っててよ。」
「何よ。急に恥ずかしがって。ついこの間まで一緒にお風呂入ってたじゃん。」
「またすぐデリカシーのない発言する。」
「あー!ひどい。純のバカ!いいから早く着替えてよね!」
ドアが壊れてしまうような勢いでドアを閉め、嫌味かのように大きな足音をたてながら下へ降りていった。