君想い【完】
「純!お前の幼なじみ可愛いな!」
「そうかな?」
大きくて丸い目。
目の半分以上を占めている黒い瞳。少し低い小さな鼻。
小さい口は少し上向きで綺麗なピンク色をしている。
柔らかそうな頬。
入学してすぐなさりちゃんは有名になった。
さりちゃんが可愛いことなんか僕が一番よく知っている。
「紹介してよ!」
「無理だよ。さりちゃん男に興味なさそうだもん。」
そんな話をクラスの友達としているとき、
廊下から突然悲鳴が聞こえた。