君想い【完】
「ねえ。お前らって付き合ってんの?」
「はあ?」
僕とさりちゃんは同じクラス。
違う小学校からもいろんな子が来て友達も増えた。
もうすぐ夏休み。
その前に期末テストという大問題の行事があり、テスト勉強ということで自習になった数学の時間。
妙な問い掛けをしてきた男子にさりちゃんがキレた。
「純は幼なじみ!毎日一緒にいるから付き合ってるー。とかそういう子どもっぽい発想やめてくんない?ガキ!」
「はあ?胸もないような奴にガキって言われたくないね!純、お前こんな野蛮人と一緒にいない方がいいぞ。」
「だいたい!なんでいつも榎本は絡んでくるわけ?ウザイ!今、純に数学教えてもらってんの。邪魔!」
「中澤バカだもんな。純に教えてもらわなきゃ数学出来ないんだろ?」
「うっさいボケ!」