君想い【完】
「さりちゃんはそんな子じゃない!」
クラスがその話題で持ちきりになった時、僕は思わず大声を出した。
「でもよう。純の信じたい気持ちもわかるけど、俺も見たし、この学校の奴らも結構見てるんだよ。」
「何を?」
「中澤さりなが色んな男と歩いてるとこ。」
「どこで?」
「新宿とか渋谷とか都心で。」
「歩いてただけだろ?ラブホに入った、やってるとこを見た!それならみんなが言うのもわかる!けど、違うだろ。いい加減なこと言わないでくれ!」
強く言い放ったもの、僕は頭の中が壊れてしまいそうだった。
その時決心した。
さりちゃんの後を追うことを。