叔母さんとみかん畑【完】
それから、奥へ少し進むと、窓から見えた優しそうな叔母さんがみかんを手入れしているところにたどり着いた。


『…わぁ!』

あまりにも綺麗な風景に幼い俺は声を出し叔母さんが居るにもかかわらず、キャッキャとはしゃいでしまった。

『…あら?』

叔母さんの声が聞こえて、振り向くと、嬉しそうに俺を見ていたんだ。


『綺麗でしょ?私ここが大好きなのよね』

知り合いだったかのように嬉しく俺に話しかけてきた。


怒ってないのかな?

その思考も叔母さんの俺以上にはしゃいだ顔を見てぱったり止んだ。

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