小さなルルナくん。
どうしたの!?
「実紗、あたし職員室行ってくる!ごめんね!?」
そう叫ぶと、実紗はニコッと微笑んで
手をヒラヒラとさせた。
実紗、ごめんっ!
失礼なことしちゃったよね。
「ルル…、名前くらい言わないといけないよ?」
「何かあいつ、好きじゃない」
えっ………?
あたしの友達なのに…。
「ルル、手離して。皆に誤解されちゃう」
「ごめん」
ルルの手がパッと離れると、
ルルはピタリと足を止めた。