小さなルルナくん。


「あ、は、はいっ!」


…ルルが大きくなってる、なんて言えない。


「明日、そっちへ男の子を引き取りに行くわね」


えっ!?明日!?


「それでねー、明日の夜なんだけど…私が用事で隣街まで出ていってる間に薫を預かってて欲しいのよ」


薫は、あたしの従妹の名前。


本当に生意気で、子供のルルとそっくりなの。


正直、苦手なんだけど…


おばさんの頼みだから仕方ない。


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