小さなルルナくん。



「俺………他に好きな人いる」


ルルの口から出たのは、その一言だった。




ルルに…好きな人が?


………知らなかった。


子供のくせに…恋をしてたなんて。



「瑠々那くん、それって…同じクラスの七星さん?」


その子は息を飲み込みながら尋ねた。



あ、あたし!?


んなわけないって!!


だって、あたしはルルの親みたいなもんだよ?


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