小さなルルナくん。


…ルル……?


ルルの表情は険しくなり、


眉間にシワが寄っていた。



「誰ー、この子。可愛いー!」


女子たちがルルを見て叫んでいると、


「黙れ、ブス!」と、


ルルは舌を出してべーっとした。


…ぷっ。


春馬に裏切られた悲しさよりも、


笑いが腹のそこから込み上げてきた。


「…最低だな、お前って。そんな汚い性格をしているんだな」


ルルがジッと睨み付けていると、


春馬はタバコを灰皿に潰して笑った。


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