小さなルルナくん。


だめ…離れなきゃ。




ルルから離れようと必死に抵抗をするが、


ビクともしなかった。


「ルル……もう平気だから…」


「…ごめん。もう少しだけ、このままでいさせて」


ルル………、


近いよ。


近すぎるよ。



「柚、俺は…柚のこと……」


「ルル、その先は言わないで。ううん、言っちゃだめ」


…ルルが、


この先何を言おうとしているのか


薄々分かった。


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