小さなルルナくん。



足音をたてないように恐る恐る向かった。




「…柚ちゃん」


「ご、ごめんなさい!実は……」


「この子可愛いわぁ~♪」



……へっ?


ママはルルにぎゅっと抱きついていた。


「…ママ?」


「柚ちゃんってばー!友達とか言って、本当はダーリンなんでしょ?」



えぇっ!?


バレて…ない?


「ママの好みだわぁー♪名前は何て言うの?」


「え、えっと……」


ルルって気づいてないんだね?


「…柚にもついに男が出来たのか」


パパは少し寂しそうにため息をついた。


「いやーねぇ。パパにはママがいるじゃない?」


「…そーだな。でも寂しいよ…」


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