小さなルルナくん。



…嬉しいよ。


そこまでルルが想ってくれてて。


私は幸せだよ。






でも………






「ルル、パパとママについていって」


そう言うと、ルルの目が大きく見開いた。


「柚、何言って…」


「数年我慢したら会えるんだから!ねっ?ルルには死んでほしくない…だから……」


涙が溢れそうだった。


…こんな姿、見られたくない。



席を立ち上がると、


急いで部屋から飛び出した。





「柚っ…!」



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