やきもちmaster♡天然maid
「辰樹………。」
辰樹がここで執事になって俺の世話を見始めたのは5歳くらいだった。
辰樹のお母さんは辰樹が生まれた後、亡くなっていて辰樹は父子家庭だった。
辰樹のお父さんは俺の父さんと同級生であり、俺の屋敷の執事だった。まだ俺は小さかったし、執事が何人もいるから顔は覚えてない。
5歳のとき、辰樹のお父さんは他界した。交通事故で。食料の買い出しの途中に居眠り運転をした車から正面衝突されて。