やきもちmaster♡天然maid
*レムSide
「あぁ……もう、なんなんだよ…。」
実瑠來が部屋を出て行ってすぐ、そう呟いた。
どうしてこんなにイライラするんだろ……。
別に、実瑠來が言ったことは間違っているわけではない。
実瑠來以外の会社の娘と結婚しても、いい利益になる会社もあるのは事実だろうし。
会社のための結婚だってこともあってる。
……そうだ…あってるんだ……。
俺は、決して実瑠來のことを……。
……好き、だなんて…思ってない。
あいつの側にいるだけで幸せそうにしている実瑠來を見ても、別になんとも思わないし?
あいつにキスされてるの見ても、別に嫉妬しないし……?
あいつが付けたキスマークを見ても、別に……実瑠來を壊してやろうなんて…………思わない。