やきもちmaster♡天然maid

くすっと笑って私の部屋から出て行った梛咲様。




「もう、偉そうにしちゃって!…って、着替えなきゃ!」




急いでパジャマから制服に着替えて、エプロンをつけ、相変わらず梛咲様の家は広いな…と思いながらキッチンルームへと向かって走る。




ガチャっ。




「あっ、お待ちしてましたよ、実瑠來様。朝食の支度は僕も一緒にやりますから急ぎましょう。」





「うう、緒方さん。いつもありがとうございます…。」




この人は、緒方辰樹さん。梛咲様の執事で、年齢は私達の2つ上。




緒方さんの両親も梛咲様の家の使用人として働いている。

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