やきもちmaster♡天然maid

わたしの問いかけに顔を見合わせる2人。




「僕は実瑠來様を思うといつもドキドキしますよ。」




「ドキドキ…かあ。」




緒方さんが先に答える。




「俺は昨日も言ったけど、実瑠來が他の男と話してたり、笑ったらなんかしてるとめちゃくちゃムカつく。」




「へえ…。独占欲みたいな?」




「まあ…うん…。」




2人を交互に見てみる。





「うーん。特別ドキドキもしないし、独占欲みたいなイライラした気持ちにもなりません…。」




わたしにとって2人は、男の子のなかでは特別な枠にはずっと前からいると思う。




だって、小さな頃から一緒にいるから。




でも、その特別は恋人の枠ではないみたい。
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