恋しい桜舞う空で。
*一緒の電車
二人で駅まで行く道のりはあっという間で
もう駅に
着いてしまった。
「あ、20分の電車あるからこれに乗ろっと!」
私は時刻表と時計を見合せながら
乗る電車を決めた。
私の隣で時刻表も見らず、
美南がずっと携帯ばかりをあたっている。
「ちょっと美南~!
どの電車乗るか見ないの?」
携帯ばかり触っている
美南に不服そうに
声をかけた。
「ん、大丈夫、
もうすぐで来るみたい
だから!」
「へ?何…電車が?」
私を見ながらニヤッと
怪しい笑みを浮かべる美南。
「まぁ、すぐ分かるよ~!ふふっ」
明らかに怪しい。
何が来るっていうのよ?
うーんうーんと考えている間に
その時は訪れた。