恋しい桜舞う空で。
「…時間そろそろだし…行こっか?」
勇気を出して美南の彼氏に声をかける。
美南の彼氏は時計を見て慌てたように
切符売場へ走った。
「おう!ちょい待ってて!
切符買ってねかった!」
切符売場へ猛ダッシュ
して行く美南の彼氏。
私はその姿を
見ながらため息をつき
私の横では美南がその姿を愛おしそうに見ていた。
-------私はこの時まだ知らなかったんだ
--------君に恋をしてしまうなんて
--------一緒の電車じゃなかったら君と話すこともなかった
--------ねぇ、君と一緒の電車だったことは
---------奇跡だったって…言ってもいいのかな?