恋しい桜舞う空で。




「りーりかちゃん!」



相変わらず元気のよさそうな少し低めの声。



背がでかいから
見てすぐ分かるのに



わざわざ、ここだよと
手を振るバカぶり。



言わずとも悠斗くんだと分かる。



「悠斗くん…手振らなくても分かるから…」



「え?そう?


いやーマジ間に合わねぇかと思ったわ!」



ニコニコ笑顔で電車に乗り込む悠斗くんにつられるように



私も電車に乗り込んだ。




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