恋しい桜舞う空で。




「ここ、良かったらどうぞ!」



私の頭上で明るい声が聞こえた。



「あら、でも申し訳ないわぁ…」



「いやいや!俺ちょうど立ちたかったんすよ!



だから全然大丈夫です!」


老夫婦にニコニコと
満面の笑みを向けた悠斗くんが



席をはずして老夫婦に席を譲っていた。



悠斗くん…



私もそんな悠斗くんを見て思わずバッと立ち上がった。








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