恋しい桜舞う空で。




「わっ、私の席も、



よっ、良かったらっ…!」



悠斗くんにつられるように私も席を譲った。



「あら…まぁまぁ悪いわねぇ」



「お兄さん、お姉さん、



ありがとう。」



目尻にたくさんのしわを寄せた満面の笑みで



お礼を言われた。



何か恥ずかしいな…。



私は照れ臭くて下を向きながらぺこっと頭を下げた。







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