恋しい桜舞う空で。
悠斗くんがくるっと私のほうへ顔を向けた。
-----------ドキッ
-----あれ?
----------今のドキッて…何だろ?
「梨々香ちゃん、
気を付けとかなきゃダメだろ!
危ねぇなーもう…」
悠斗くんが少し怒った顔で私を叱った。
…む、悠斗くんに言われなくても分かってるし。
だいたい私一人で始末できたわよあんな奴。
「あんな奴私一人で始末できたし…
痴漢なんていつもの事だしさ」
「は!!?いつも!!??」
「うん」
私はムスッとしたまま
窓の外を眺めて答えた。