*花は彼に恋をする*【完】

すぐ隣にあるベッドルームの

ほのかなオレンジ色の照明が点けられ

キングサイズはありそうな

大きなベッドにおろされ

翔英さんは私を跨いで見下ろすと

覆いかぶさるようにキスをした。

緊張感を和らげるかのような

甘く優しいキス。

彼が肩や腕をパジャマの上から

ゆっくり丁寧に触れる手つきは

強張っていた身体や心を

優しく和らげてくれる。

翔英さんの手が移動して

私のパジャマのボタンを

一つ一つ丁寧に外していく。

恥ずかしくてドキドキするけど

「…目を逸らすな。俺を見てろ。」

と耳元で囁かれた私は

逸らす事も出来ずに

真っ直ぐ見つめるしかなかった。

パジャマを脱がされ

すべてが取り払われて

私の素肌が露わになった。
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