*花は彼に恋をする*【完】
ところで、今何時だろう…?
私はデジタル時計に視線を向けた。
…あっ、もうこんな時間だ。
明日も会社がある。
予想外の出来事に
時間が経っていた事に気づかなかった。
考えるのは明日にしようと思い
私は急いで残りの食器を洗い
お米のタイマーをかけると
着替えを持って
バスルームへと向かった。
でも、この夜は
今日の黒瀬課長の事ばかり
思い出してしまう自分がいて
興奮のあまり
なかなか寝付けなかった。
私はやっぱり
黒瀬課長が好きなのかもしれない。
諦めて忘れようとしていた
この恋に、この愛に
この夜再び…火がついた。