~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
椅子から立ち上がり、

ゆっくりと、まばたきを二回。


「あの……」


口を開きかけたあたしに、良くんが駆け寄ってきて。


「まりちゃん! 会いたかったよー!」


いきなり、あたしにギュっと抱きついて来た。


「えっ、あの、ちょっと待って、状況が飲み込めないの。どうしてここにいるの?」


良くんは、あたしの背中をポンポンと叩き、にこりと笑った。


「よしっ。まずは、まりちゃんちに行こう!」


「は?」

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