~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
あたしは、一瞬ポカンとしたあとで、

「いきなり、何を言い出すのよ!」

と、我に返って言い返した。


良くんは、

「だってさー、あれ」

とポスターを指差した。


「まりちゃんは、僕のことが好きだったんじゃないの? だから、ポスター貼ってくれてるんでしょ?」


「それは……」


確かに、それはそうなんだけど。


「僕もまりちゃんが好きだよ。好きだったんだよ、子どものころから。
だから、付き合おう」


そういって、良くんは、「末永くよろしく」と、ペコリと頭を下げた。


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