~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
しばらくして
「おはようございます」
現場に司が入ってきた。
あたしと目が合うと、「よう」と小さく手を挙げる。
「あっ、上条さん!」
司を目にすると、良くんが司の方へ駆け寄った。
「こんにちは、真崎良介です」
良くんがぴょこりと頭を下げる。
「この場合、はじめましてって言うのかなぁ。どうも、上条司です」
司が、良くんに握手の手を差し出した。