~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
「あ、の……」
良くんは、握ったあたしの手を、自分の頬につける。
「うん、いるわけない。嘘だよ。まりちゃん、ひっかかった」
「……」
ドキン、ドキン。
鼓動が速くなる。
良くんは、あたしの瞳を見つめたまま、こんな話をはじめた。
「知ってる?
バンド名の『4M』ってさ、僕が名づけたんだ。
名前の由来は、メンバー全員の頭文字が『M』だからって言ってあるけど、本当は違う。
誰にも言ってなかったけど。
4M……フォーエムは、本当は、『for M』って意味。
Mのために。
『まりのために』っていう意味でつけたんだよ。
僕が作る曲は、いつだって、まりちゃんのことを思って作った曲だから」
「良……くん……」
良くんは、握ったあたしの手を、自分の頬につける。
「うん、いるわけない。嘘だよ。まりちゃん、ひっかかった」
「……」
ドキン、ドキン。
鼓動が速くなる。
良くんは、あたしの瞳を見つめたまま、こんな話をはじめた。
「知ってる?
バンド名の『4M』ってさ、僕が名づけたんだ。
名前の由来は、メンバー全員の頭文字が『M』だからって言ってあるけど、本当は違う。
誰にも言ってなかったけど。
4M……フォーエムは、本当は、『for M』って意味。
Mのために。
『まりのために』っていう意味でつけたんだよ。
僕が作る曲は、いつだって、まりちゃんのことを思って作った曲だから」
「良……くん……」