~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
***
「お前、結局、真崎良介と付き合わなかったんだって?」
司からそう聞かれたのは、その日の撮影終了後だった。
名取さんやスタッフがスケジュールの確認をしている間の、ほんの少しの空き時間に、司が話しかけてきたのだ。
「良くんから聞いたの?」
「ああ。あいつ、お前に振られたって言ってたけど。
何で?
お前、あいつのことが好きで、あいつに会いたくて芸能界に入ったんじゃなかったわけ?」
「そうだよ。良くんに会いたくて芸能界に入ったし、良くんのことは今でも大好き」
「だったら、どうして……」
「だけどその『好き』は、幼なじみとしての気持ちだって、気づいちゃったんだ」
「お前、結局、真崎良介と付き合わなかったんだって?」
司からそう聞かれたのは、その日の撮影終了後だった。
名取さんやスタッフがスケジュールの確認をしている間の、ほんの少しの空き時間に、司が話しかけてきたのだ。
「良くんから聞いたの?」
「ああ。あいつ、お前に振られたって言ってたけど。
何で?
お前、あいつのことが好きで、あいつに会いたくて芸能界に入ったんじゃなかったわけ?」
「そうだよ。良くんに会いたくて芸能界に入ったし、良くんのことは今でも大好き」
「だったら、どうして……」
「だけどその『好き』は、幼なじみとしての気持ちだって、気づいちゃったんだ」