~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
少し歩いたところで、

「ここ、座ろう」

と、司が流木を指差した。


「うん」


並んで、夜の海岸の流木に座る。

司が空を見上げたから、あたしもそっと空を見上げた。

透き通った冬の空に、満天の星が輝く。


――なに、このシチュエーション。

まるで、両想いの二人みたいじゃない?


ねえ、司。

もしかして、司も、あたしのこと……

なんて思ったら、うぬぼれかな?

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