~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
「えっ。ちょっ、ちょっと、司!」


司は、じたばた暴れるあたしをベッドに運び、そっと下ろした。

ベッドに横たわったあたしは、頭の中がパニック。


「ね、ねぇ、司。あの、あたし……」


司は、驚きと緊張で硬直しているあたしの靴を、優しく脱がせてくれて。

それから……

あたしに、覆いかぶさってきた。


「あのーっ! まだ、あたし、そんな」


心の準備が!

そんな風に、少し騒いだけど。

あたしの両脇に手をついて、あたしを上から見下ろす司が、真顔だったから。

あたしも、黙り込んで。

ごくりと息をのんだ。


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