~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~

とまどいながらも、そう決意したのに。

司は、ただ、あたしをぎゅっと抱きしめているだけだった。


「……司?」


そっと司の背中に手を回すと、司は、


「何もしないよ。ただ、こうしているだけ」


そう言いながら、あたしの頭をなでた。


「まりのこと大事にしたいから、急がない。
ゆっくり進んでいこう」



< 261 / 350 >

この作品をシェア

pagetop