~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
「年末年始が休みになったのって、映画の脚本の手直しで撮影が1週間延期になったからなんでしょ?
だとしたら、もしかしたら上条さんもスケジュール開いてるんじゃないかなーと思って、連絡してみたんだ」


「司が来るのー? どうしよー、嬉しい!」


玲奈が無邪気に喜んでいる。


「玲奈ちゃん、僕が来たとき以上に喜んでるね。
なんかちょっと傷つくんですけどー」


「あはは、ごめん、ごめん」


玲奈と良くんがそんな風にわきあいあいとやっているころ、エントランスからのブザーが鳴った。

見ると、モニターに写っているのは、サングラスをかけた司だった。


「上条です」


モニターの向こうで司がそう言った瞬間、

「司――――!」

玲奈が、飛び上がりそうになった。


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