~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
飲み物を入れなおし、二人でソファに座る。
うちのリビングに司と二人でいる、という非日常空間に、ちょっとドキドキしてしまったりしつつ。
「ところでさぁ、気になってたんだけど」
司が、ふいに口を開いた。
「お前、自分の部屋に、いまだに真崎良介のポスター貼ってんのかよ」
さっき、あたしの部屋で司にリッティを紹介したのだけど、そのとき、実は、一瞬司の表情がくもった気がした。
それって、良くんのポスターを見たのが原因だったの?
「やきもち焼いちゃった?」
「俺のポスターに貼り替えろよ」
あからさまにスネた顔をした司に、あたしはフっと笑ってしまった。
「ちょっと来てよ」
司の手を引いて、あたしの部屋にもう一度連れて行き。
ほらそこ、と、チェストの上を指差した。