~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
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ドッキリ打ち合わせの翌々日。
映画の撮影が、夜7時ごろに終わった。
予定より早く終わったこともあり、光森監督が、明日撮影予定のシーンについて、あたしと司に演技指導をしたいと言い出した。
共演者やスタッフが引き上げていったスタジオで監督と三人になったのだけど、監督に急用ができたとかで、「ちょっと待ってて」と出て行ってしまった。
スタジオに残された、あたしと司。
大晦日のあの日から、二人きりになるのは初めてで。
なんとなく気まずくて、お互いだまりこんで、少し離れた椅子に座っていた。
あたしは、首に巻かれているクリーム色のスカーフを、なんとなくいじっていた。
ドッキリ打ち合わせの翌々日。
映画の撮影が、夜7時ごろに終わった。
予定より早く終わったこともあり、光森監督が、明日撮影予定のシーンについて、あたしと司に演技指導をしたいと言い出した。
共演者やスタッフが引き上げていったスタジオで監督と三人になったのだけど、監督に急用ができたとかで、「ちょっと待ってて」と出て行ってしまった。
スタジオに残された、あたしと司。
大晦日のあの日から、二人きりになるのは初めてで。
なんとなく気まずくて、お互いだまりこんで、少し離れた椅子に座っていた。
あたしは、首に巻かれているクリーム色のスカーフを、なんとなくいじっていた。