~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
司の白いシャツを真っ赤にそめるその液体は、しだいに広まって、床に赤い水溜りをつくる。
驚きのあまりに思考が停止してしまったあたしは、ゆっくりと顔を上げ、男を見た。
男の手には、真っ赤な血がついた、ナイフが握り締められていた。
「い、いや~っ!」
あたしの悲鳴が、スタジオ内に響く。
男はナイフをその場に放り投げ、走って逃げていった。
メニュー