~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
「まり、お前、余計なことを……」


司が口を開きかけたとき、麗華さんが

「そうよ」

と、ぽつりと言った。


「知ってたわ。上条司は、私が別れた夫のもとに置いてきた、愛する息子の『つーくん』だってこと」


麗華さんの瞳から、はらはらと涙がこぼれだした。

それから、ゆっくりと、当時のことを話してくれた。


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