~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
振り返ると、

「今日はよろしくお願いします」

上条司が立っていた。


水色に白のピンストライプの半そでシャツに、細身のジーンズ姿がなんとも爽やかだ。


「あ、結城まりんです。よ、よろしくお願いします」


頭を下げながら慌てて挨拶をしたけれど、

声が裏返ってしまった。


「なんか、緊張してる?」


上条さんが、クスリと笑った。


「大丈夫? まあ、この番組、女の子には台本が渡されないから、最初は余計に緊張するよなぁ」

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