~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
しばらく喋ったあとで、あたしは、ハっと我に返り、口に手をあてた。
「ごめんなさい、なんか、うさぎの話ばかり延々としちゃったみたいで」
司は首を振って、
「むしろ嬉しいよ」
と微笑んでくれた。
「嬉しい?」
「うさぎの話をしていたら、まりんの緊張がほぐれてきたみたいだから」
「あ……」
「まりんが楽しそうにしてくれてて、俺も、なんかすごく嬉しい」
「……」
撮影中だから、司はそんなことを言うんだ。
分ってるのに、なんか、少し……
キュンとしちゃって、悔しい。
「いつか、リッティちゃんを俺にも紹介してよ」
「うん、是非!」