~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~



それから、料理を注文して

出てきた料理を食べている途中、司がふいに思い出したように尋ねてきた。


「それで結局、お前は今日は何のために俺に会いにきたわけ?」


あたしは、手にしていたフォークとナイフをお皿におき、口元をナフキンでぬぐった。


「そうそう、あのね……」


コホンと咳をして、「実は」と話をはじめる。


「あたしね、ドラマに出たいの」


「ドラマ?」


「できれば4Mが主題歌を歌うドラマに出たい。それで、どうすればドラマに出られるか、教えて欲しくて来たの。あと、司が大学で演劇を学んでるって聞いたから、授業でどんなことをやってるのか、ちょっとのぞけたらいいなとも思ってたけど」

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