~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
「ドラマは、遊びで作ってるわけじゃないからさ。スタッフも、俳優たちも、いい作品を作ろうと真剣に取り組んでる」


「うん」


「だから、正直、そんな理由でドラマに出たいっていうのは、あまりにも不純な動機すぎて」


「そうでした。ごめんなさい」


あたしがペコっと頭を下げると、


「なんて、俺が言える義理じゃないんだよなー」


と、司が髪をかきあげた。


「本当は俺も、えらそうなこと言えないんだ。実は俳優になった理由も、お前と似たようなものだから」


「え?」

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