～グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合～
「まぁ、でもさ」


司が、明るい声で、話を変えた。


「４Ｍのこと関係なく、将来的にも芸能界でやっていきたいと思うなら、女優を目指すのは悪くないんじゃねーの。
グラビアアイドルは、年を取ったらキビシーしな」


「そのために、今どうしたらいいと思う？」


「そりゃ、名取さんが言ったとおり、目の前にある仕事を精一杯こなすことが大事だろ。
目の前の仕事を頑張れば、次の仕事につながる。
いつかやりたい仕事をするために、今の仕事を頑張るんだ」


「そうかなぁ。
バエティ番組をいくらがんばっても、新しいバラエティ番組にしかつながらない気がする。
グラビアも、グラビアの仕事にしかつながらないでしょ」


「そんなことない」


と司が真剣な眼差しで言った。
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