~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~
波打ち際で水の掛け合いっこをしたときは、
「今こそグラビアアイドルの実力の見せ所!」
とばかりに、可愛い表情で司をキュンとさせようと思ったのに。
太陽の光を浴びてキラキラ輝く水しぶきの向こうで、サラっと髪を風になびかせて笑う司の姿が、まるで映画のワンシーンを観ているようで。
思わずポーっとして手を止めたら、司が駆け寄ってきて、
「どうした? 水しぶき、目に入った?」
なんて、あたしの頬に手を当てたから。
またしても、あたしの方が、キュンとしてしまって。
なんかもう、色々、悔しい!