グラウンドに咲く花


そんなことを考えていると、不意にドアがノックされた。

「陽菜?俺だけど、夕飯できたって母さんが言ってたよ。先に行ってるからね」

慌てて時計を見ると6時30分。

外もすっかり暗くなっていた。

「今行く〜」

裕翔に返事をしてから急いで着替えてリビングへ向かった。


リビングにはもう父さんが帰ってきていて、お母さんは料理を運んでいる。

裕翔はいつものように野球小説を読んでいた。

私はいつもの様にお母さんを手伝う。

それが日課になっていた。
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