【短】本命チョコはキミだけに。





「放っておけるワケねぇーだろ!!?お前が泣いてんのに……」



「もう……私のことなんてどうでもいいじゃん!好きでもないのに気にかける必要ないでしょ!?」



なんで私の心配なんかするの……意味わかんないよ……。



「お前……さっきの聞いてたのか」



「…………」



「……それ、誰に渡すつもりだよ」



絢斗は私の持っているラッピングされたものを指さした。




「誰でもいいでしょ……っ」



「よくねぇーよバカ」



「……っ絢斗は優しいからいっつも私のこと、なんやかんやで気にかけてくれる。でも……それが私を苦しめて……っきゃ!」




言い終わる前に、私は絢斗の胸にすっぽりと入ってしまった。



今、絢斗に抱きしめられて……っ




「それ……他の男に渡したりすんなよ」




「え……?」




「俺は……萌愛が好きだ」
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