彼となら、   熱くなれる
「山に住む小動物がこれに絡まれて運悪く命を落とします。」

「それは本当なの?」

「ええ、とても残念なことです。」

「そんなことってあってはならないことなのに。」

「そうですね。」

森下さんは私の靴に絡まったテグスを取ってくれた。

「ありがとうございます。」

「しばらくこの川に沿って下りますよ。」

「はい。」

森下さんは捨てられたテグスを拾いながら進んだ。

私もゴミが目につくと拾って歩いた。

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