彼となら、   熱くなれる
「どこへ行くの?」

「3km上でパーティーが迷ったらしい。ここと同じ小屋に4人いる。連れてくるから君は待ってて。」

「嫌よ、一緒に行くわ。」

「馬鹿言え、ここにいるんだ。」

「一人で待っているなんて嫌よ。」

「連れて行けない。絶対ダメだ。」

「どうしても?」

「どうしてもだ。不安なのはわかる。だが必要以上に怖がることはない。上の4人の内、1人は隊員だ。心配ない。戻るまで2時間はかかると思うが、それくらい待てるだろ?よく考えるんだ。」

「ごめんなさい。私、待っているから。」

「もしケガ人がいたらここに来た時、君に頼みたい。」

「ええ、もちろん何でも言ってちょうだい。」

「君がいてくれるだけで心強い。何か食べろよ。」

「気をつけてね。」

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