彼となら、   熱くなれる
日曜日の朝、私は早く起きる方だ。

父もそうだった。

「おはよう。」父はコーヒーを片手に新聞を読んでいた。

「父さん、おはよう。」

「今日、皆でランチへ行こうと思ってね。珠良も来れるだろ?」

「皆でって、何かあるの?」

「なんだ、聞いてないのか?咲良が結婚するんだよ。」

「姉さんが?私、聞いてない。」

私は家を飛び出した。

スクーターで姉の住むマンションへ向かった。

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